横浜で「仙人の孫」を騙る窃盗|中国人が「仙人」に弱い理由

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「仙人の孫」を名乗る女3人組による窃盗事件が話題になっています。

参考 「仙人の孫」名乗る女3人組窃盗、横浜で5件発生 – 産経ニュース

仙人の孫だと名乗って現金を盗むってどういうことよ?なぜそんな手口に引っ掛かっちゃうの?と不思議だったので、仙人についてちょっと調べてみました。

すると分かったのが、今回の事件5件の被害者はいずれも中国人もしくは中国から帰化した日本人だったとのことなのですが、どうも中国人にとっての仙人というのは我々日本人が仙人と聞いてイメージするものとはちょっと違うようです。

神は何もしてくれない。神の力より「修行で得た力」の方が信用がある

神仙なんて言葉はあるけど、ウチの国だと神より仙人の方が重視されているようにも思う。

「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 中国オタク

日本では神仏という言葉がありますが、中国では神仙という言葉があるそうです。いや日本語でも神仙で検索すれば一応「コトバンク」のページがヒットしますが、通常使われることも見聞きすることもない言葉ですよね。
参考 神仙/神僊(シンセン)とは – コトバンク

で、日本人が神仏というのを神も仏もほとんど同じような存在として認識しているのと同じように、中国人は神も仙人もほとんど同じような存在として認識しているところがあるようです。

中国の神話だとまず仙人が来て、その後に神が出てくる。

「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 中国オタク

ところが神は具体的に何かをしてくれるような存在としてのイメージではなく、単に「平安を祈る対象」みたいな存在として認識されている部分があるようです。

一方で仙人は、こちらは志の高い人間が厳しい修行の末に仙術を操るまでになった、簡単にいえば「ものすごい人」みたいなイメージのようで、ウィキペディアなんかでは「不老不死を得た人」なんて書かれてますがさすがにそれを信じている人はいないにしてもそういった世界観に近い、修行を通じて超人的な力を持つまでになった特別な人という認識のようです。

修行を通じて超人的な力を持つまでになった人というのは日本人の抱く仙人のイメージでも同じですが、ただ日本人としてはあくまでそれはフィクションの世界の話というか。現実に存在する/した人間として捉えている人はほとんどいないですよね。でも中国では日本に比べてその辺が違って、仙人というのは結構現実味のある存在なようです。

神より風水。修行で得た力。

仙人は自分の好きなことやれるけど、神の場合は職務がある

「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 中国オタク

中国人にとって神は「こちらの願いを叶えてくれる存在」ではなく、あくまで公務員的に課された職務を全うしているような立ち位置の存在として認識されているようです。

なので本当に助けて欲しい時などは、働きかけても応じてくれるか分からない神よりも、修行で得た力を発揮して助けてくれるかもしれない仙人のような存在の方が頼りになるイメージがあるようで、

ウチの国では神よりも天命とか風水とかの方が信じられているんじゃないか?

「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 中国オタク

といったように統計学である占いや、それから気を操ったり何だかんだできるということになっている仙人という存在などにより信頼感を抱いているようです。

まとめ|中国人が「すごく仙人に弱い」のかと思ったけど、そうじゃなくただ騙されやすい人が騙されただけだったんだろう

以上の「中国人にとっての仙人」の認識を考えると、「仙人の孫」を名乗って現金を盗みとるという手口は日本人を相手にした場合で言えば例えば「名医の孫を名乗って…」という感じだと思えばいいんでしょうかね。

いやそれでもさすがに騙されないか。

ってか仙人だろうがなんだろうが今回の手口で騙っていたのはその「孫」なんでしょ。孫の言葉になぜそんな騙されたり精神的に影響を受けたりしてしまうんだろうか。

仙人というキーワードを聞いて「へえ中国人ってそんなに仙人に弱いんだ」と思ったけど、よく考えてみればやっぱそういうことじゃなくて、要は先進国の一部の人たちが新興宗教にコロッと騙されてしまうことがあるのと同じような話なのかな、という気もしてきますね。

(……なんだか最終的に元も子もない結論に落ち着いてしまった)

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