イスラム国の樹立
母体
ISISの母体は、イラク戦争(03年)後に結成されたアルカイダ系過激派組織とみられている。
理念
反欧米・ジハード(聖戦)を掲げている。
勢力の拡大
11年にシリア内戦に加わり、シリアや周辺国のスンニ派武装グループを吸収、そこで急速に勢力を拡大した。
国家の樹立を目指す
急速な拡大をする中で、イラク・シリアにまたがるイスラム国家樹立を前面に出すようになり、アルカイダとも対立、一部で分裂した。
国家樹立の拠点、イラク第2の都市モスルを支配
14年に入りシリア北東部をほぼ制圧。その後イラク北部に侵攻。6月上旬にはイラク第2の都市モスルを陥落し、イスラム国家樹立の拠点とした。
14年6月29日、ISIS(ISIL)最高指導者アブ・バクル・バグダディが国家の樹立を宣言
制圧したシリア北部のアレッポからイラク中部のディヤラまでを領土とする国家の樹立を宣言。シャリア(イスラム法)に基づいたスンニ派カリフ制イスラム国家とうたう。(=イスラム教開祖ムハンマドの正当な後継者による国家とうたっている)
8月、湯川遥菜さんを拉致
アレッポ北方の村でイスラム国に拉致されたとみられる。
8月、米国人記者の殺害映像をWeb上で公開
米軍による空爆を避難する声明と共に、米国人記者の殺害映像を公開。さらに別の米国人記者とみられる男性を人質に攻撃中止を迫った。
9月、別の米国人記者と英国人人道支援活動家の殺害映像をWeb上に公開
英国人の男性はシリア北部で避難民の支援活動をしていた。
10月、英国人ボランティアの殺害映像を公開
キャメロン首相は「テロリストがいかに野蛮かということを示している」と強く非難した。
10月下旬、後藤さんがシリア北部の支配地域入りし、拉致される
政府関係者によると、後藤さんからトルコに住む知人のシリア人男性に「ガイドに裏切られ、武装グループに拉致された」と連絡があったもよう。
後藤さんの家族にメールで約20億円の身代金要求
イスラム国関係者を名乗る人物がメールで後藤さんの家族に約20億円の支払いを要求してきた。(後に公表された事実)
日本人人質事件
14年8月、湯川遥菜さんがイスラム国に拉致される
日本で民間軍事会社を設立していた湯川遥菜さんは、7月下旬から「イスラム戦線」など反体制派連合部隊と行動を共にしていた。同部隊がアレッポ北方の村でイスラム国と交戦後、行方不明に。この時点で拘束されたとみられる。
14年10月、後藤健二さんがイスラム国に拉致される
ジャーナリストの後藤健二さんが現地ガイドに裏切られ、拉致された。
15年1月20日、身代金2億ドルを要求するビデオ映像がWeb上にアップされる
日本人ジャーナリストの後藤健二さん(47)と湯川遥菜さん(42)を人質に、日本政府に2億ドルの身代金を72時間以内に支払えと要求するビデオ映像をWeb上で公開。
参考 「イスラム国」日本人人質事件 身代金2億ドル要求する映像公開 – YouTube
映像に合成の疑い → 痕跡は見当たらず
当初この映像は一部合成の可能性があるともされていたが、後に合成の痕跡は見当たらなかったとの見解を警察庁の科学警察研究所が明らかにした。
参考 は
人質の後藤さんの母親が会見 → ポカーン
身代金支払い期限の72時間が差し迫った1月23日午前、拘束されているジャーナリスト・後藤健二さんの母・石堂順子さんが都内で会見を行った。
が、何かを勘違いしているのか、それとも痴呆が入っているのか、原子力がどうのとか父親が朝鮮の軍人だとかと喋りだし、中継していた各局テレビも慌ててCMを流すなどの対応に追われた。
参考 後藤健二の母・石堂順子の会見画像動画が放送事故www|NEWSまとめもりー
身代金支払い期限後の24日、湯川さん殺害後の写真を持たされた後藤さんのメッセージ映像が動画サイトに投稿される
後の検証により、政府は湯川さんの殺害を「信ぴょう性は高い」との認識を示した。
27日、再び後藤さんを使い、24時間以内にリシャウィ死刑囚の解放を求めるメッセージ映像を動画サイトに投稿
後藤さんの解放には、ヨルダンで拘束中のサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放が必要だとするメッセージ動画。
ヨルダンの国内世論は「拘束されているパイロットと同死刑囚の交換を」
イスラム国側の要求は「後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換」だが、同死刑囚を拘束しているヨルダン国内の世論は、イスラム国により拘束されている同国のパイロットと同死刑囚との交換を求める声が圧倒的に。ヨルダン国王としては難しい判断と交渉が迫られる状況に。
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