富士登山で山酔いしたらどうするか。山酔いは標高1200〜発症

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富士山に登った小学生のうち、55%に「山酔い」の症状。
毎日新聞の記事『<富士山>登った小学生55%「山酔い」2人に1人頂上断念』によると、富士山に登った小学生のうち2人に1人が登頂前に引き返していて、55%に山酔いの症状があったとの調査結果が出ているようです。

富士山は昨年に世界文化遺産登録もされましたし、今年の夏休みは家族で富士登山しようと考えている家族も多いと思います。そこで、富士登山で自分や家族が山酔いした場合、どう対処したらいいのか?調べてみました。

先の記事によると

前日に5合目より上の山小屋に泊まった児童は、発症率が63%と高かった。それより低い場所に泊まった児童の発症率は37%と低かった。

とのことで、恐らく多くの人が考える

「前日の内になるべく上の方に行っておきたい」
「高めのところで高地順応した方がいいんだろう」

などといった考えは逆効果になりやすいようです。

というのも、日本旅行医学会のホームページによると

  • 山酔い(AMS)は1200〜1800mの高度でも発症する
  • 2700m以上の高さに急に登ったときによく起きる
  • 富士山は五合目でも2300メートルのため、五合目でも高山病の危険はある

とのことで、五合目を越える高さまで一気に登ってそこで一晩過ごそうというのは、よくないどころかむしろ山酔いを引き起こす可能性を高めることにもなるようです。

1800m前後の高さのところで休み、そこで山酔いの症状が感じられず大丈夫そうであることを確認できたら、その先に進む。そんな感じがいいのかもしれませんね。

怪しいなと思ったら英断を下すこと

ただ、そうはいっても、家族で富士登山となると、そう何日もの日程を割いてじっくりゆっくり登るということもなかなかできませんよね。

医療法人誠厚会・名駅前診療所保健医療センター所長の菱田仁(ひしだ・ひとし)さんによると、本来山登りでは、3000mを越える山の場合は1日に登る標高差を300〜500m以内にするべきなんだそうです。(参考

つまり、もし仮に富士登山で初日1800m登り、そこからじっくり登っていくとすると、富士山の標高は3776mありますから、本来なら登頂までに3日ぐらいかけた方が安全だということになります。

でも登頂に3日、下山に1日、そしてその前後に自宅からの移動などの時間を要することを考えると、まるまる一週間ぐらいの余裕を見ておかなきゃならなくなってしまいます。それはちょっと、現実的ではないですよね。

となると一般的には、よく言われる“弾丸登山”を止めるというよりは、「山酔いが疑われるようなら即、下山する」という判断力や勇気の方が大事になってくるのかもしれません。

山酔いの症状

山酔いというのは高山病の症状の一つで、高山病には大きく3種類の症候群があります。

  • 山酔い
  • 高地脳浮腫
  • 高地肺水腫

このうち山酔いが最も多く見られる症状で、症状は二日酔いに似ているとのこと。具体的には頭痛や倦怠感があり、食欲がなく、吐き気があって時には嘔吐もするそうです。(参考

ただ、特に子供は「二日酔いっぽい」なんて状態は分かりませんし、なんとなく具合が悪いという状態も気付きづらい上に言葉にして表現するのが子供には難しかったりします。

そのため、子供の山酔いの発見には大人の注意深い観察が大事だと言えると思います。

山酔いしたらどうするか

山酔いを含めた高山病のなりやすさは、慣れやトレーニングの問題ではなく、体質的に個人差があるようです。ちょうど車酔いと同じように、なる人はなる。ならない人はなかなかならない、と。

そのため、高山病を完全に予防しようと考えるのではなく、高山病になった時に、死に至るような重症化を防ぐ。対処の方法を心得ておいて、しっかり実践する、ことが何より大事だといいます。

で、その対処についてですが、実際のところ、これといって特別な対処法があるわけではなく、誰もが知るような基本的なこと

  • 症状があったら、それ以上高い地点に上がらない
  • 同じ高度で休んでいても症状が改善しないようなら低い地点に下りる

つまり、おかしいなと感じたら休み、ダメならすぐ下山する。これに尽きるそうです。

子供は成人に比べて高山病にかかりやすいそうです。また妊婦は、胎児への影響についての研究報告などはないものの、ほとんどの専門家が妊婦はなるべく標高3600m以下にいることを勧めています。

ということで、夏休みに家族で富士登山に挑戦!という方向けに、山酔いに関する情報をまとめてみました。何か参考になったら幸いです。

それではっ

参考サイト
日本旅行医学会『高山病で死なないために』
休診製薬株式会社『富士山と高山病』

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